
地域の可能性を拓く
日本一の生産量を誇る愛媛県南宇和郡愛南町の養殖マダイ。 新型コロナウイルス感染症拡大により首都圏を中心に需要が落ち込み、地域は深刻な打撃を受けてしまった。そこで、松山大学は愛南町、南海放送(株)と協定を締結し、「愛南マダイ応援隊プロジェクト」をスタート。経営学部の檀裕也教授の呼びかけにより、1 年次生2 名を含む6 名の学生が地域の課題解決に向けて動き出した。6月から取り組んだプロジェクトもいよいよ大詰め。「この町に、愛媛に笑顔を取り戻したい」 その一心で地域の可能性を拓こうと、日々奮闘している。
全国に愛南マダイを知ってもらうとともに
愛南町の魅力を伝え、町を元気にしたい
保田 6月のキックオフから、いろんなことに取り組んだね。
松井 最初は戸惑ったけれど、コミュニケーション力抜群の先輩に助けられ、いい形になったよ。
保田 愛南町で養殖場を見学したり、マダイを実際にさばいたり…あのとき食べたお刺身のおいしさ、全国の人たちに知ってほしいと強く思った。
松井 SNSプロモーションなんて初めての体験だったけれど、インスタグラムは開設約3か月でフォロワー700人を超えたことには驚いたよね。
保田 11月に愛南町の養殖マダイアンバサダー・宮迫博之さんとのユーチューブコラボ撮影が実現できたのも良かったよね。愛南クイズ対決やマダイ料理を通し、町の魅力を伝えられたはず。半年間の活動がこんな形で実を結んだこと、光栄だと思う。
松井 どんなに厳しい状況下であっても、笑顔を絶やさず汗水を流す地元の人たちの姿も印象的だったよね。給餌管理システムの改良やオンラインショップの開設など様々な工夫を凝らし、明るい未来を目指す姿勢が非常に輝いて見えた。
保田 松井くんはもっと取り組んでみたいことってある?
松井 愛南町の曲やゲームをつくってバズらせたり(笑)、刺激的なマーケティングに挑戦したりしてみたいかな。もちろん、SNSでのプロモーションは継続していきたい。保田さんは?
保田 愛南町のマダイは世界に誇るべき! 私もSNSを通じたプロモーション活動をさらに充実させるべきだと考えている。「マダイ=高級」というイメージのなかでも、身近さをより感じてもらうため、マダイのB級グルメを開発してみたいな。
松井 B級グルメ、いいね! 今回の経験を活かして、いろいろ挑戦したくなったよ。コロナ禍だからと挑戦することをためらっている場合じゃない。
保田 私は愛媛が大好き。これからも自治体が抱える悩みに耳を傾け、愛媛の魅力をSNSで世に発信したい。そして、どこか誰かのUJIターンのきっかけ作りができれば、うれしく思う。
経営学部経営学科1年次生 松井 風太さん(写真左上)、保田 音萌さん(写真左上から二番目)
※年次等は取材当時のものです。
この記事は松山大学学園報「CREATION」NO.208でご覧いただけます。
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