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2021年04月06日

誇りの持てる大学へ

2021年1月1日、新井英夫教授が新学長として就任した。
創立100周年が目前に迫るなか、松山大学をめぐる環境は大きく変わろうとしている。
コロナ禍、第4次産業革命時代、少子高齢化…予測のできない大海原へ、どう舵を切ろうとしているのか。
若きエネルギーあふれる43歳の学長が「松山大学のこれから」を語った。

我々が直面している多くの問題には正解がない
だからこそ学び、考え、答えを導き出す力を養おう

学長就任にあたって、抱負やビジョンをお聞かせください。

 科学技術の革新により、第4次産業革命時代が到来したと言われるなか、少子高齢化の問題を抱えた日本社会は、大きな転換期を迎えようとしています。今、我々は将来の予測が困難な状況に身を置いているわけです。予測困難な時代において、次世代を担う学生たちに我々教職員が何を伝えていくべきか、どのような研究を展開していくべきかを真剣に考え直さなければなりません。
 そこで問われるのが、本学が目指す「あるべき未来」とは何か。学生の意見も取り入れ、本学が進むべき道を示したいと考えています。また、学生たちが、主体的かつ能動的学びを通し、問題を発見し解決する能力を身に付けることで、自分の成長を実感し、松山大学に誇りを持つことができる、そんな大学創りをしたいと思います。

コロナ禍でも、学生たちは社会連携活動や課外活動など、今できることに取り組み、その頑張りが光りました。こうした学生たちの努力をどうご覧になりますか。

当たり前と思っていた環境が一変し、授業のほとんどがオンラインとなり、仲間と顔を合わせる機会も限られました。学生たちはそのような中においても、知恵を絞り、工夫して、様々な活動を展開してくれました。大変頼もしく思います。学生たちは、コロナ禍における諸活動を通じ、キャンパスで人と出会い交わる機会の重要さを再認識したのではないでしょうか。この一年間で蓄積してきた経験と知見をもとに、学生たちに挑戦を続けてもらいたいと思います。

こんな状況だからこそ、どのような学生を育てたいとお考えですか。

今、我々が直面している新型コロナウイルス感染症をどのように収束させていけばいいのかに正解はありません。このように今日我々人類が直面している多くの問題には、実は正解がないのです。学生の皆さんには、大学における学びを通じ、自分の頭で考え、自分なりの答えを見つける力を養ってもらいたいと思います。

収束の見えない新型コロナウイルス感染症ですが、大学としての対応策についてお聞かせください。

オンラインによる教育研究活動には、対面の授業だけでは見いだせなかった新たな教育研究の姿とその効果を感じることができました。一方、対面授業で学生同士や学生と教職員が交流することの大切さは勿論、課外活動や社会連携活動などを通じた経験が学生たちの学生生活をより豊かなものとするのだと改めて確認するに至りました。2021年度は、この一年間の経験を一時的なものとして終わらせるのではなく、むしろ前向きに捉え、活かしていくべきであると考えています。
 皆さんに安心してキャンパスに来てもらえるように、マスク着用の義務化、入構者の消毒と検温の実施、履修人数に照らした本来の定員数の半分で、かつ、座席の四方に間隔を空けた対面授業の実施等、対面授業の再開と感染予防を両立する取組みを行っていきます。

目前に迫った創立100周年に向けて、展望をお聞かせください。

本学の歩みを踏まえると、「地域社会を新たな価値創造の場へと導く人材を育成し、地域社会の持続可能な発展を支える教育研究拠点」という未来を描くことができます。100周年は本学にとって大きな節目。松山大学の教育理念「真実」、「実用」及び「忠実」の三つの「実」からなる校訓「三実」を再確認し、地域社会の発展に寄与する有為な人材を輩出し続けていきたいと思います。

新田長次郎(温山翁)直筆の書「独立自尊」の下で。
福沢諭吉が生涯をもって貫いた言葉で「人に頼らず自分の力だけで事を行い、自己の人格・尊厳を保つこと」を意味。
三恩人の一人、温山翁はこの精神に感銘を受け、人生観を形成していったといわれている。
現代の私たちも、忘れてはならない言葉であろう。

 

この記事は松山大学学園報「CREATION」NO.209でご覧いただけます。

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入学広報課
電話
089-926-7140

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