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2025年07月07日

望月 雄介 准教授

日常のコミュニケーションで感じる疑問から言語の「なぜ」を解き明かす

経済学部経済学科准教授
望月 雄介 MOCHIZUKI Yusuke

略歴

2014年 北京大学中国語言文学系修士課程修了(文学)
2021年 名古屋大学大学院国際言語文化研究科博士後期課程満期退学
2021年 立命館大学言語教育センター嘱託講師
2022年 名古屋大学大学院博士(文学)
2023年 松山大学経済学部准教授(現在に至る)

談話研究の面白さはコミュニケーションの見える化

私が現在、もっとも力を入れているのは「談話研究」です。談話とは、文の集合体で、まさに私たちのコミュニケーションが談話と言えます。会話で使うような話し言葉を談話とするのか、文章のような書き言葉も談話とするのか、またチャットのような打ち言葉も談話とするのかなど、研究者によって見解に差異はありますが、私は話し言葉も書き言葉も打ち言葉もすべて含めて談話研究の対象であると捉えています。「談話研究」とは、談話そのものを研究したり、談話を利用して社会にある現象を解き明かしたりする研究分野であり、社会にある「見えないもの」を「ことば」によって「見える化」していくものです。
 「ことば」は誰もが毎日使っていますが、普段からコミュニケーションというものを意識することは無いでしょう。その無意識にしているコミュニケーションの様態を明らかにするのが「談話研究」といえば理解しやすいかと思います。日本語が話せる者同士でも意図が伝わらない現象や、話が噛み合わない現象など、ヒントは日常のあらゆるところに存在しているため、「ことば」に敏感であれば研究のテーマには事欠きません。私はコミュニケーションに関して興味があり、そこで気になったことは全部考えてみるということを信念としています。感覚として持っていたものが「ことば」を介して明らかになっていく過程に、研究の醍醐味を感じています。

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