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学生生活

後学期のオンライン授業(遠隔授業)の実施について

学生、保護者の皆様

後学期のオンライン授業(遠隔授業)の実施について

本学は、前学期の間、新型コロナウイルス感染症の影響により、対面での授業が実施できない状況にあり、オンライン形式による授業を全面的に実施しました。この間、皆様からは数多くのご意見、ご要望をいただきました。感染へのおそれから外出や登校を控えたいという声が寄せられる一方で、キャンパスで友人とともに授業を受けたいという声も数多く寄せられています。
 しかしながら、新型コロナウイルス感染症は未だ収束の兆しが見えない状況にあり、愛媛県内の大学においても学生への感染が確認される中、本学の学生がいつ感染してもおかしくない状況にあります。このような状況の下で、10月1日(木)から開始される後学期の授業について、検討を重ねて参りました。その結果、学生の皆さんの感染リスクが低下していない状況に鑑み、学生の皆さんの安全確保を第一に考え、前学期同様に、原則として、後学期に開講する全ての科目をオンラインによる遠隔授業により実施することを決定いたしました。ただし、感染拡大防止策を徹底した上で、演習・実習科目、その他一部の許可された科目は、対面授業を実施する場合があります。なお、対面授業を実施する場合でも、教室で授業を受講することに対しては、学生一人ひとりの自由意志によるものとし、教室での受講に不安を持つ学生の皆さんが引き続き学外から授業を受講できるように配慮いたします。また、今後の感染拡大の状況等によっては、対面授業を実施している科目も含め、全ての授業をオンラインに変更する可能性があります。
 小学校、中学校、高等学校等が対面授業を実施している中、なぜ大学のみが主としてオンライン授業を実施しているのか疑問に思われるかもしれません。この理由として、まず、小・中・高校生と大学生では行動範囲が大きく異なることを挙げることができます。これは単に移動範囲が広いということを意味しているだけでなく、学外において様々な人と接触する機会が多いことも含意しています。例えば、大学生は休日に県外に外出することも容易ですし、県外からの友人等と会うこともあるでしょう。また、複数名で外食をする機会やアルバイト等で不特定多数の人と接触する機会も多いと考えられます。
 次に、授業の受講形態が大きく異なることを挙げることができます。大学の授業は学生自身が授業を選び、それぞれ科目ごとに別々の教室で受講します。また、履修者数が百名を超える授業も多数あります。本学には約6,000名の学生が在籍しており、授業前後の短い休憩時間には多くの教室で人の出入りがあり、廊下等での「密」状態を避けられず、感染の予防対策の徹底を講じることが困難な状況にあります。
 最後に、対面授業を全面的に実施している中において、万が一学内で感染者が出た場合、多数の学生の皆さんが大学構内にいることから、どこでどのように他人と接触しているかを追跡することが非常に困難であることを挙げることができます。
 以上のことから、多くの若者を預かる大学の社会的責任を果たすため、大学でクラスタを生じさせ感染拡大の中心となるような事態を引き起こしてはいけない、なにより未来ある学生を危険にさらすことはできないとの判断により、社会的距離を確保でき、感染拡大防止対策を徹底できる一部科目を除き、後学期の授業を原則としてオンラインで実施することといたしました。
 大学は、単に知識を得るだけの場ではなく、学生の皆さんが教職員や仲間たちと共に学び、議論し、切磋琢磨することで、人間的成長につなげることができる場でもあります。現在の状況では、それらを通常通りに提供することはできませんが、このような状況下においても、学生の皆さんに多くの学びと成長の機会を届けられるよう、教職員一丸となって全力で取り組んで参ります。
 本学の学生と地域社会の安全を第一優先とした新型コロナウイルス感染拡大防止の方針をご理解いただき、今後ともご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

令和2年9月7日

松 山 大 学      
学 長 溝 上  達 也

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