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松山大学東京オフィス

これから就職活動をはじめるみなさんへ

明治安田生命に4月から入社されました2021卒の藤原匠海さんが、取材に応じてくれました。「特別なことはしていません。自分よりほかの人に聞いたほうが後輩のためになる活動されているのでは・・・。」と言いながらの取材でしたが、『特別なことはしていない=ありのまま』というキーワードに、就職活動の秘訣があることがわかりました。

秘訣その1 ありのまま

就職活動を始めて、しばらくは内定がもらえない時期がありました。それが好転したのは、自分の言葉で話すようになってからです。

面接でうまく話せず、友人に愚痴を聞いてもらっていた時、「俺はいつもの自分の言葉で話すようにしているよ。」というアドバイスをもらいました。その友人は、大手製薬会社や、第一地銀に複数内定を持っていました。それで、かしこまった言い方や、敬語を正確に使うことだけにとらわれなくていい!と気付きました。

それ以降、面接でもいつも使っている自分らしい言葉で話すことを心がけました。例えば、「御社では、」ではなく、「〇〇(社名)さんでは」と言ってしまっても焦らず、相手に敬意を払って話していれば、キレイな言葉で話さなくても、たとえ、就職マナーに沿っていない言葉で話してしまっても大丈夫だと都合よく考えました。そんなことで緊張して想いを伝えられないのは、もったいないし、自分が面接官だったとしても、使い慣れていない敬語でたどたどしく話すのを聞きたいと思わないからです。もちろん、学生時代から敬語を使い慣れて身に付けているのが一番です!

それで、いつもの言葉で、いつもの自分で、飾らず面接に臨むようになりました。「苦手なことは苦手。」と素直にとマイナスなことも正直に伝えました。人とのコミュニケーションで、ええ格好する人は信頼できないし、マイナスなこともさらけ出すことで、長所も知りたいと思うし信頼できます。これは、社会人になった今でも、大事にしているところです。

秘訣その2 最高のコンディションの作り方

コロナ禍でオンラインでの面接がメインになり、不便なことも多かったのですが、オンライン面接だからこそできることを考えました。例えば、自分が最高のコンディションで、面接に臨めるように、朝は弱いので、午後からに面接を入れるようにしていました。また、今考えると申し訳ないのですが・・・午前中に志望度合いの低い企業での面接を行いウォームアップとして活用し、午後から本命の面接にのぞんだりもしました。

それと、面接官も人間ですから、毎日大勢の面接を行っていたら、きっと、中だるみをしてしまう、そんな時間帯よりも最後の1人になった時の方が、記憶に残してもらえるかもしれないなど、考えを巡らせて、面接時間を決めていました。また、志望企業だけでなく、敢えて人気企業やコンサル業界などのハードルの高そうな企業にもチャレンジしました。

このように、コンディションを整え、最高の状態で本番に臨むという姿勢を心がけています。

秘訣3 インターンシップは全力で

3年次生で保険会社のインターンシップに8回参加しました。とても楽しく、勉強になっただけでなく、その後、志望企業を選ぶのに役立ちました。何をしたいのか決まっていない人はいろいろなインターンシップに参加することをお勧めします。

それと、インターンシップの中で、模擬面接や様々なワークがあるのですが、これは、「模擬」ではなく「本番」と思って参加するようにしてください。企業側もコストをかけてインターンシップをやる以上、選考の一環です。それに、本命企業でなくても本番のつもりで『企業研究、自己分析、面接対策』をすることで、力が付くと思います。

私は、面接対策として伝えたいことを、3500文字でまとめました。質問はいろいろな角度から投げかけられるので、まとめたことを、つまんだり、膨らませたりして自分の言葉でしゃべれるように準備していました。

秘訣4 相性を大切に考える

自己アピールについては、「人間関係を大切にしている」ことを話しました。例えば、高校の時の尊敬している恩師と、今でも時々ご飯を食べに行くのですが、そのような日常、自分が大切にしていることを話しました。特に立派な自己アピールでなくても、自分の大切にしていることと、企業の大切にしていること(企業理念)がマッチすれば、内定につながると思います。それが、相性のいい企業だと思います。

相性といえば普段でも相性がいい人、悪い人がいると思いますが、就職活動もそうです。言い方は悪いのですが、自分の良さを引き出してくれるようなアタリ面接官と、そうでないハズレ面接官に出会います。ハズレ面接官の場合は、のびのびとは話せないので、空気を読みながら自分を理解してもらえるよう会話していくしかありません。でも、それでうまく嚙み合わなくても、内定が出なくても、相性が悪かったと割り切って、悩みすぎて立ち止まる必要はないと思います。
 就活生のみなさん、頑張って下さい!

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【取材後の感想】
 面接のときに自分の言葉で伝えることは案外難しいものです。「自分の言葉で話して。」「面接は会話。原稿を読むように一方的になるとダメ。」と幾度となくアドバイスします。敬語で話せることは大事なのですが、形式を意識するあまり緊張して、その企業に入りたいという情熱が感じられなくなったり、生き生きと頑張ったことを語れなくなったりしていることも多く、残念です。

学生の皆さんからは「自分の言葉ってなんですか?」と聞かれることがあり、説明が難しいと感じていたのですが、藤原さんの体験談から気づきました。「言葉の選びかた、リズム、表情、言い回し、構成」などのテクニカルなことは枝葉。
 「面接に必要な自分の言葉」とは自分を誠実にぶつける勇気が持てたときに出てくる言葉。誠実な姿勢に、企業はポテンシャルを感じるのではないでしょうか。

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