がんプロ第3回公開講座を開催ー大学院医療薬学研究科ー

平成30年10月20日(土曜日)、本学樋又キャンパスH2A教室にて、がんプロ第3回公開講座が開催され、72名（薬剤師16名、教員22名、学生29名、一般5名）が参加した。
　講師に、愛媛大学医学部臨床腫瘍学講座教授の薬師神芳洋氏を招き、「がん治療の進展とゲノム医療に向けて」と題して、臨床現場での経験を交えながら、がん薬物治療の実際について講演が行われた。

講演では、がん薬物治療の歴史的変遷についてまず説明があり、続いて現在使用されている分子標的治療薬の実際について、作用機序、有効性および副作用や高額医療費の問題を含めて解説がなされた。さらに、本年度のノーベル医学生理学賞で受賞対象となった免疫チェックポイント阻害薬について紹介があった。最後に、“遺伝子検査を介した治療戦略”すなわち”precision medicine”に言及し、遺伝子パネル検査などの現状やがんゲノム医療の有用性と問題点について述べられた。
　本公開講座は、抗がん薬治療の現状、特に今話題になっている最新治療について理解を深める良い機会となった。本大学院は、がん専門医療人材を養成する、「中国・四国広域がんプロ養成コンソーシアム」に参画し、がん専門の薬剤師養成に取り組んでいるが、この公開講座はその取り組みの一環である。

主催：大学院医療薬学研究科および中国・四国広域がんプロ養成コンソーシアム
　共催：愛媛県薬剤師会、愛媛県病院薬剤師会