中東・イスラームに関する公開講演会を開催

2019年10月25日（金曜日）12時30分から15時45分まで、松山大学文京キャンパス8号館821番教室にて、中東・イスラームに関する公開講演会を開催した。前半は経済学部学術講演会として、元駐リビア日本大使・(公財)中東調査会参与の塩尻宏氏による講演「『中東』という世界」が、後半は教育研究助成による講演会として元筑波大学副学長（国際担当）、筑波大学名誉教授の塩尻和子氏による講演「イスラーム文明と近代科学」が行われた。

当日は両講演合わせて、学内外から総計約400名の参加があった。通常目にするマスメディアの情報からは知り得ない内容も多く、聴衆にとっては大変魅力的なもので、質疑応答も活発になされた。

　「日本の原油の8割は中東から輸入しているため、中東の存在は日本にとって経済的に支えになっていると分かった。今後、ニュースなどいろいろなメディアを通して、中東や色々な世界の情勢について調べてみたい」、「イスラーム文明が、今日の世界の科学技術や生活文化の基盤となっていることを知り驚いた」といった聴衆の感想からは、本講演会が、今後ますますグローバル化する日本社会における異文化理解、多文化共生への学びの契機となったことが伺われた。