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2016年12月22日
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「図書館と震災」―松山大学図書館情報学講演会開催―

平成28年12月13日(火曜日)に本学樋又キャンパスにて、国立情報学研究所学術基盤推進部図書館連携・協力室長の小陳左和子氏を講師に迎え「図書館と震災―東日本大震災の経験から―」をテーマに標記講演会(担当:司書課程研究室)が開催された。県内外の図書館関係者、一般市民の方、他大学の学生、本学関係者及び司書課程の学生等約60名が参加した。

これは、本年に入り熊本県、鳥取県で大きな地震が続き、図書館にも被害が及んだこともあり、図書館における地震への備え、地震発生時の対応、被災利用者や被災図書館への支援等について改めて考える場として設けられたものである。

講師の小陳氏は、2010年度から2012年度まで東北大学附属図書館情報サービス課長の職にあり、仙台で東日本大震災を経験された。東日本大震災では、多くの図書館が甚大な被害を受けたが、なかでも東北大学図書館は、最も大きな被害を受けた大学図書館のひとつであった。小陳氏は、地震発生時の対応から、その後の復旧・復興に当たって現場の陣頭指揮をとられた。

講演では、震災に対する備えと地震発生時の判断、復旧・復興に際しての協働・支援の在り方、被害状況や復旧状況についての情報発信、震災記録の収集と保存等について、まさに震災経験者ならではの貴重な話を伺うことができた。小陳氏のリアリティに富んだ様々な事例紹介は、参加者にとって改めて震災に対する備えの在り方を考えるきっかけになったようである。
 また、今回も講演後に有志による情報交換会が設けられたが、この場においても震災前の地域の様子や文化財等の記録をどう残すか、地震発生時の利用者の誘導の在り方等について活発な意見交換が行われた。

講演内容は、テキスト化してホームページで公開する予定であるが、当日の講演資料は、司書・司書教諭サイト(http://mu-libcourse.jp/?page_id=977)に掲載しているのでご覧ください。

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