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2016年08月05日
トピックス受験生・保護者の方薬学部

リアルな実験とおして「薬学」を体感―「薬学部一日体験入学」―

平成28年7月30日(土曜日)、本学9号館にて高校生を対象とした薬学部一日体験入学が実施され、県内外の高校生19名が2つのコース(科学実験コース・薬剤師体験コース)に分かれて実験や体験を行った。この企画は、実際に実験や体験を行い「科学の楽しさ」を「見て、聞いて、触れて」感動してもらうと同時に、薬学について理解を深めてもらうために毎年開催されているもの。

科学実験コースでは、午前中に解熱鎮痛薬であるアセトアミノフェンの合成に挑戦し、午後から自分が合成した医薬品の効果を調べる実験が行われた。参加者は、慣れない手つきながらも薬学生や薬学部教員に指導を受けて、医薬品の合成に成功した。しかし、効果を調べる実験では、効果が出た班と出なかった班があり、その原因を討論会で検討した。一方、薬剤師体験コースでは、散剤、軟膏、水剤の調剤体験とぜんそく治療薬の服薬指導やバイタルサインの測定が行われた。参加した高校生は、指導を受けながら、初めて見る器具や患者の人形に戸惑いつつも調剤や服薬指導の難しさを体験していた。

科学実験コースに参加した高校生は「自分で薬をつくることが楽しいと思う反面、注意することがいくつかあり、大変だと思いました。鎮痛作用がある薬を自分で作り、マウスを使って検証することは初めてだったので、様々な点において新鮮でした」と語り、薬剤師体験コースに参加した高校生は「調剤体験では、丁寧なご指導のもと、軟膏やシロップ剤を調合しました。幼い頃飲んだことがあるシロップ剤を思い出し、このように作られているのだと思うと同時に病気を治す仕事の素晴らしさを実感しました。また、ぜんそく治療の服薬指導では、患者さんの立場で分かりやすく伝えることの重要性とコミュニケーション能力の必要性を感じました」とそれぞれ体験後の感想を述べた。

高校生にとってこの体験入学が「科学」をより身近に感じ、「薬学」について正しく理解する機会となり、今後の進路決定の参考や各自で行う課題研究に役立つことを願いたい。

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