松山短期大学生と別府大学生の取り組みがきっかけとなり松山市と別府市が「観光交流都市協定」を締結

2023年2月2日(木曜日)、ともに日本を代表する温泉観光地である松山市と別府市は、今後、連携して相互送客や広域での周遊観光に取り組むため「観光交流都市協定」を締結しました(期間は2026年3月31日まで)。

この協定締結は、松山短期大学の授業「地域デザイン論」での学生らの取り組みがきっかけとなりました。2019年9月に株式会社伊予銀行と別府市が観光振興連携協力の協定を結んだことから、地域デザイン論の授業では2021年度より伊予銀行や別府市、別府大学、松山市、観光関連企業・団体等の協力を得て「観光振興」をテーマに授業を展開してきました。2021年度の授業では、グループワークとフィールドワークを通して別府から松山に若者を誘客する観光プランの作成に取り組み、協力機関に向けてプレゼンテーションを行いました。
　また、2022年度の授業では松山短期大学と別府大学をオンライン（Zoom）で繋いで合同授業を行い、両大学の学生らがオンラインとリアルで相互に交流を重ねながら、若者が訪れたいと思える観光プロモーション動画の制作に取り組んできました。別府大学の学生は「別府」を、松山短期大学の学生は「松山」や「道後」、そして松山と別府を繋ぐ地域として「大洲」をそれぞれPRする動画を制作しました。学生らが制作した動画作品は、両大学と協力機関を交えたオンライン発表会で発表が行われた後、別府市役所やえひめ笑顔の観光物産館でも放映され、学外への発信もしています。（今後はJR松山駅のモニターでも放映予定）
　さらに、両大学では学内で「松山・別府交流展」（別府大学では「別府・松山交流展」）を開催しました。「松山」と「別府」双方の歴史的な繋がりを説明するパネル展示のほか、地域デザイン論の授業内で学生らが考えた観光プランの展示や観光プロモーション動画の放映を行いました。松山短期大学ではカルフール2階で2022年11月8日(火曜日)〜21日(月曜日)まで開催し、特に大学祭があった2日間には学内外を問わず多くの人が展示を見に訪れるとともに、松山市長も視察に訪れました。このように、松山短期大学と別府大学の学生らが中心となって両市の交流を盛り上げていった結果、この度の松山市と別府市の「観光交流都市協定」締結に繋がりました。

2022年度に地域デザイン論の授業を履修し、観光プロモーション動画の制作に取り組んだ松山短期大学1年次生の岡田祐樹さんは「グループのメンバー全員で一つのプロジェクトに取り組み、みんなで活発に意見を出し合いながら構想を練ることが楽しかった」とプロジェクトを振り返ってくれました。また、松山短期大学2年次生の石田泰資さんは、自分達の取り組みがきっかけとなり両市の協定締結へと繋がったことについて「今までに経験をしたことがないことであり驚きが大きいが、両大学の学生たちが頑張った結果が協定の締結という形で結実したのは素直に嬉しく思う」と話してくれました。