薬学部一日体験入学を開催

2024年３月16日(土曜日)に松山大学薬学部一日体験入学が開催され、県内の18名の高校生が参加しました。高校生は科学実験と薬剤師体験をそれぞれ80分間ずつ、8名の薬学部教員と14名の薬学部生の指導・サポートを受けながら取り組みました。

『科学実験』では、製薬企業で採用されている製造装置を用いて錠剤を作成し、実際に医療で用いられている他の錠剤とともに、その特徴を観察しました。フィルムコーティング錠、口腔内崩壊錠、腸溶錠、および腸溶性口腔内崩壊錠をpHの異なる試験液の中で崩壊させることで、見た目だけでは判断できない錠剤の特殊な加工の違いを体験し、患者ファーストの理念で進化する錠剤の機能について学びました。
　『薬剤師体験』では、患者の身体状態を把握するフィジカルアセスメントの手技について患者シミュレータを用いて体験しました。呼吸音聴診シミュレータで聴診器の使い方を練習した後に、薬物治療の前後で観察するべき身体所見を学びました。一次救命処置の胸骨圧迫(心臓マッサージ)を深さやリズムをモニターで確認しながら行い、チーム医療を担う薬剤師の仕事について知ってもらいました。

高校生は大学生のアドバイスを聞きながら、熱心に取り組みました。体験後は、9号館(薬学部棟)内の実習や研究で使用する施設を見学しました。
　参加した生徒からは「体験しながら薬学部で学ぶことを知ることができて楽しかった、身近な薬への理解が深まり、薬学への関心が高まった」といった声が聞かれ、薬学部での大学生活をイメージしてもらう良い機会となりました。