- 2024年03月15日
- プレスリリーストピックス受験生・保護者の方人文英語
人文学部英語英米文学科の学生が、タイの漁村でSDGsのための海洋保全活動(マングローブ植林など)を実践
2024年2月12日(月曜日)から17日(土曜日)にかけて、人文学部英語英米文学科・新井雄喜ゼミの3年次生7名がタイ南部・トラン県の漁村を訪問しました。
今回の訪問は、教科書だけではわからない、SDGsに関する問題(特にゴール14「海の豊かさを守ろう」)について、現場を訪問することで五感を使って学びながら、そうした問題に対して学生たちが自らできることを考えて実践することが目的です。
学生たちは、一般的な日本人観光客が訪れることは少ない、トラン県の漁村に滞在し、タイ政府や現地NGOの職員による案内のもと、サンゴ礁や海草の保全活動、違法漁業の取り締まりなどについて、フィールド学習を行いました。また、漁業資源の回復を目的として、魚介類の産卵場所となるマングローブの植林や稚ガニの放流活動、ビーチでの清掃活動などを実践しました。さらに、漁村の小学校において、子供たちが楽しみながらSDGsについて学べるよう、SDGsカードゲームを自ら製作して実施しました。
参加した学生らは、
実施概要
- 実施日程:2024年2月12日(月曜日)~2月17日(土曜日)<実施済み>
- 実施場所:タイ南部 トラン県 モッタノイ村
- 主な活動:
1.マングローブの植林活動 (漁業資源回復のため)
2.稚ガニの放流活動 (漁業資源回復のため)
3.小学校の子供達を対象にした自作のSDGsゲーム・異文化交流プログラムの実施
4.地元の子ども達と海岸でプラスティックごみなどの清掃活動
5.タイ政府・現地NGO職員による案内のもと、サンゴ礁・海草の保全活動や違法漁業の 取り締まりについてのフィールド学習
参加者コメント
人文学部英語英米文学科3年次生 豊田 功大 (とよた こうだい)
宿泊先は観光地から離れた、インターネット上にも載っていない漁村の宿でした。トイレも部屋も、シャワーも簡易的なもので、日本のものとは全く異なり戸惑いもありましたが、最後は名残惜しく感じるほどでした。海岸清掃では地元の子どもたちと一緒に活動し、とてもあたたかくフレンドリーな雰囲気の中で活動でき、楽しかったです。違法漁業の現場では緊迫した時間もありましたが、力で抑えるのではなく、漁師たちと一緒に海を守っていこうとしていることを感じることができました。
人文学部英語英米文学科3年次生 高橋 杏奈 (たかはし あんな)
SDGsについて興味はありましたが、どこか教科書の中のことのように考えていました。実際に現場に行ってみると、稚ガニの放流や、網目の小さい網の使用禁止など、過去に魚やカニなどを獲り過ぎてしまったことなどから起きる問題の解決方法についても学び、実際に体験することもできました。生活の中心が漁業である村にとって、マングローブの生態系が生活に直結する問題であるからこそ、SDGsを熱心に考えることができているのだと感じました。
滞在先の漁村では、地元の子供たちと共にビーチの清掃も実施(写真左)。
白砂が広がる美しいビーチとして近年有名になりつつある、トラン県のクラダン島も訪問(写真右)。
小学校を訪問し、自作のSDGsカードゲームを実施。SDGsの教育や異文化コミュニケーションを実践する場となり、当初は控えめだった学生たちも積極的に交流を楽しみました。