- 2024年05月15日
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「マイナス0歳から8020へ」歯科医師の視点から学ぶ口腔内健康―薬学部特別講義「歯学概論」―
2024年5月8日(水曜日)、4研究室(生薬学・生理化学・衛生科学・医療薬学)合同「卒業研究」のゲストスピーカーとして、昨年度に引き続き本学卒業生で歯科医師の勝島康次郎氏を講師に迎え、「歯学概論」と題して特別講義が行われました。
歯学の基礎的事項を「マイナス0歳から8020へ(年代別口腔内及び疾患別概説)」をテーマとして、歯科医師の視点でわかりやすく解説されました。
講義の前半では、歯の形成が始まるマイナス0歳(おなかの中にいるとき)から成人までの口腔内の成長とおこりうる症状を、イラストや症例写真を多数供覧しながら詳細な説明が加えられました。
講義の後半には、口腔内で鑑別診断が必要な症状や、全身的症状に加え口腔内に現れる症状(分症)など興味深い話が展開されました。
また、80歳まで20本以上の歯を保つことを意味する「8020」について、噛むことは健康を保つ大きな要素となり、生活の質を維持・向上させる大きな要因であることが力説されました。
最後に、薬学部生に送る言葉として「常に患者さんの立場になりインフォームドコンセントを大切にすることで、信頼関係を築いてください」と力強いメッセージで講義は締めくくられました。
薬学部生にとって、「歯学」という普段学ぶことのない学問でしたが、勝島氏のわかりやすいスライドをもとに、メモを取りながら熱心に耳を傾け、有意義な90分の講義でした。
勝島氏は、1969年に本学の前身である松山商科大学経済学部を卒業され、京セラに入社。1972年に福岡県立九州歯科大学(現:公立大学法人九州歯科大学)へ入学。同大学卒業後、総合病院の歯科口腔外科勤務を経て、1980年に「勝島歯科医院」を広島県尾道市に開業。40年以上に亘り、歯科医として第一線で活躍されている一方、現在、温山会尾道支部長も務められています。
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