日本最速のクライマー大政涼選手―パリ2024オリンピック出場を目指して―

スポーツクライミング「スピード種目」でパリ2024オリンピック出場を目指す、大政涼選手(法4年)が出場するオリンピック最終予選の第2戦がハンガリー・ブダペストで開催されます。大政選手は6月22日(土曜日)午前0時50分(日本時間)からの男子スピードの予選から登場。決勝は23日(日曜日)の午前1時30分(日本時間)から行われます。

5月に中国・上海で行われたリンピック最終予選の第1戦では、日本から大政選手がただ1人予選を突破。予選で14位だった大政選手は、1回戦で、予選3位の選手と対戦し、5秒19の好タイムをマークしましたが、4秒台のタイムを出した相手に及ばず惜しくも1回戦敗退となりました。大会を終え、「目標としていた表彰台に届かず、悔しい思いが残ります。オリンピック予選大会は今まで参加してきた国際大会と比べて、会場の雰囲気が違い、選手たちの緊張感もより感じました」と悔しさをにじませる大政選手。「2戦目のオリンピック予選大会では、表彰台を目指し頑張ります。今できることを全力でやっていきます」と次戦の活躍を誓ってくれました。

第1戦を終え、27ポイントを獲得し14位となった大政選手。2戦目との合計ポイントで上位7位以内に入れば、パリ2024オリンピックの出場権が獲得できます。一見、厳しいように感じるこの条件。ですが、大政選手より上位の13人のうち同国勢で複数人を占めている中国、インドネシアは出場枠が残り1つのため、大政選手が合計ポイント8位以下で終わった場合でも繰り上がりで五輪出場の権利が回ってくる可能性があります。その状況を踏まえ、大政選手は「オリンピック出場のチャンスはまだ全然あると思っています。絶対に決めます」と力強く語ってくれました。

日本のエース大政選手の逆転劇が期待される大会の模様はOlympics.comのオリンピックチャンネルで配信が予定されています。皆で大政選手を応援しましょう！

※Lena Drapella さんについて
レナ・ドラペラさんは、イギリスを拠点に活動する登山家であり、アドベンチャースポーツやクライミング競技の写真撮影を専門とするフォトグラファーです。国際スポーツクライミング連盟初の女性公式フォトグラファーで、パリ2024オリンピックのスポーツクライミングを撮影することが決定しています。その一環で、大政選手の写真も撮影・提供してくれています。