2024年07月31日
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SAKE First Love Project in松山大学―日本酒から始まる出会い、語り、偶然の発見。地域の魅力を次世代へ―
7月19日(金曜日)、本学アカデミック・ソーシャル・コモンズにて、「SAKE First Love Project」のキックオフイベントが盛況のうちに開催されました。
「SAKE First Love Project」とは、若者に美味しい日本酒と、日本酒をとりまく文化に出会う新鮮な体験をしてもらい、地酒を生み出す自然や文化および伝統の魅力を語り合う時間を、「地域に対する誇り」に繋げるプロジェクトです。
産官学の連携により開催されたイベントの当日は、本学の教職員や学生に加えて、愛媛大学、愛媛県庁、松山商工会議所、酒蔵、地元企業、そして首都圏からも多様な参加者が集まりました。檀裕也副学長から、参加者へ謝意が述べられた後「SAKE First Love Project」のキックオフが告げられました。
まず始めに、愛媛大学法文学部教授で四国遍路・世界の巡礼センター長の胡光先生から、水脈と日本酒の関係や、いにしえからのツーリズムであるお遍路と四国の接待文化、お酒の関わりについて学びを深めました。
次に、愛媛県経営支援課の梅木邦加氏は、酒類製造の風土や文化の環境を表す「テロワール(フランス語で地域性)」がお酒の魅力になると解説。地酒の世界展開には、「愛媛ならではのテロワール」を感じてもらうことが必要で、現在、愛媛県オリジナル品種の花「さくらひめ」から分離された酒蔵用花酵母の「愛媛さくらひめ酵母」を用いたお酒作りが地域性を構築していると述べました。
利き酒交流会では、松山商工会議所からふるまわれた六つの酒蔵のお酒を試飲しながら、水口酒造専務取締役の水口皓介氏から、味の特徴や、初心者が飲みやすい銘柄などの解説がありました。
スペシャルゲストの2023Mr.SAKE Japanの奥山諒二氏は、日本酒を各地でプロモーションしており、初めて日本酒を飲む学生に、酔いすぎないお酒の飲み方として、お酒と水を同量飲むこと、定期的に立ち上り、自分の酔い加減を確認する等の大事さを教えました。
また、愛媛県をはじめ全国各地で農業インターンシップを手掛ける(株)Oriaiの松井大介氏からは、学生と地域をつなげる活動について、関係人口の創出や産官学連携の可能性に向けて示唆に富む内容が紹介されました。
なお、本イベントの企画から運営までご協力いただいた、松山商工会議所事務局長の中矢斉氏と、(社)マッチアップ理事の林幸弘氏は、人生を楽しくするためには「社会関係資本」そして「遊びと学びの一体化」が大事だと唱え、組織をこえて、本学をはじめ様々な企業・団体との連携事業を実践しています。
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