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2024年09月27日
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未来が変わる9日間―SDGsインターンシップ ㏌カンボジアを終えて―

松山大学では、本学卒業生の原畑実央さんが代表取締役を務めるソーシャルマッチ株式会社のSDGsインターンシップに参加しています。これは、後発開発途上国であるカンボジア王国でのインターンシップを通して、社会で仕事をしていくために必要不可欠な力である「社会人基礎力」を養うとともに、カンボジアが抱える社会課題を解決するためのSDGsを実践することや、日本にとって歴史的、地理的、経済的、文化的にも密接な関係にある東南アジアに対する知見を深めることを目的としたものです。
 今回は、このインターンシップに参加した木村汐里さん(人文学部英語英米文学科3年)にお話をうかがいました。

―インターンシップに参加しようと思ったきっかけは何ですか?
 私は小学生の頃から、ペットボトルキャップのリサイクルや、使わなくなった洋服や文房具を開発途上国に寄付する活動などに取り組んできました。それ以来、SDGsに興味を持ち続け、いつか開発途上国を訪れて学びたいという思いを抱いていました。その中で、国際センター課からの案内を見て、このインターンシップに参加しようと思いました。

―実際にカンボジアに赴き、まず何を感じましたか?
 「後発開発途上国」と言われていますが、首都のプノンペンは活気があり、栄えていました。日本人がイメージするような、貧困やインフラが未整備な地域とのギャップに驚きました。しかし、少し町を離れるとガラッと雰囲気が変わり、国内での経済格差を身をもって体験しました。

―SDGsインターンシップということですが、どんな所へインターンに行ったのですか?
 カンボジア初の国際基準のコーヒーロースターである、スリーコーナーコーヒーロースター社へ行きました。ここでは、国内のコーヒー農家への技術トレーニングや、多くのコーヒー農家との連携を通じて、コーヒー豆の品質向上を図り、農家の収入向上や生活改善に貢献しています。これにより、SDGsの目標である貧困削減に積極的に取り組んでいます。

―どのような内容のインターンシップだったのですか?
 カンボジア産の高品質なコーヒーをより多くの人に販売するためのアイデアを提案するという内容でした。まずは、4人のグループでアイデア出しを行い、プノンペン大学の学生にヒアリングを行いました。その後、グループで議論を重ね、資料を作成し、中間発表を行いました。中間発表でいただいたアドバイスを参考に、グループで入念に練習を重ね、最終発表に臨みました。最終発表では、音楽をかけながらコーヒーを移動販売するという提案を行いました。日本の石焼き芋のように、耳馴染みのある音楽を活用することで、より多くの人々に商品を知ってもらい、購買意欲を高めることを目指しました。この独自の視点からの提案は、企業の方から高く評価していただきました。この内容を6日間で行ったので、とても大変でしたが、非常に充実した時間を過ごすことができました。

―インターンシップを通して、身に付いたことや特に大変だったことは何ですか?
 やはり、初対面の人たちと短期間でひとつの課題に取り組んでいくという経験が今までなかったので、特に大変でした。ですが、私たちは最初にグループ内で決まり事をいくつか設けたので、比較的スムーズにかつ、みんなの意見を反映させるような進め方ができました。この経験を通じて、チームビルディングの重要性と具体的な方法を学ぶことができました。また、現地学生へのヒアリングでは、積極性を身に付けることができました。私が英語英米文学科で学んだ英語のスキルを活かす場だと感じ、思い切ってたくさんの学生に話しかけることができました。

―このSDGsインターンシップの感想や、今後の目標を教えてください。
 以前から興味のあったSDGsを後発開発途上国であるカンボジアの現地で学べたことは、今後の大学での学びに大きく活かせると思います。培ってきた英語力を試すいい機会にもなりました。また、同じグループだった他大学の参加者とも、9日間でたくさんコミュニケーションをとったので、今ではプライベートで会うほどの仲になりました。今後はこの貴重な経験を活かして、英語英米文学科での学びを深めていきながら、カンボジアをはじめとする後発開発途上国についてより深く研究していきたいと考えています。

このページに関するお問合せは下記までお寄せください。
国際センター課
電話
089-926-7148

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