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2018年04月16日

基幹産業である物流の意義を広く社会に伝えていきたい

様々な要素に精通し的確に物流を手配する

私の研究テーマは「国際分業」と「国際物流」の関係です。今日の物流は単純にモノを運ぶということだけでなく、生産、流通、貿易、情報・通信、経営などが幅広く関係する奥が深い分野です。

もともと、せっかく地球上に生まれたのだから、世界の国々を見てみたいと思っていましたが、大学入学当時、私が知る海外での仕事と言えば、貿易商社やメーカーの貿易部署くらいしかありませんでした。授業で貿易を学ぶなかで国際物流を知り、最初は船会社や航空会社などの「実運送事業」に興味を持ちました。実際に航空会社の貨物部門でアルバイトをしましたが、思ったほど興味は深まらず、その体験を通して知った「利用運送事業」に強い関心を持つようになりました。

「実運送事業」とは船舶や航空機、トラックなどの輸送手段を自らが持ち、それを使って物流を提供する業をいい、それに対し利用運送事業は実際の輸送手段を持たず、実運送事業を利用して物流を提供します。実運送事業が「Port to Port(港湾(空港)から港湾(空港)まで)」というのに対し、利用運送事業は「Door to Door、Point to Point(必要な場所を連結する)」という、より複雑な物流のアレンジをします。経営環境(特に荷主のニーズ)に合わせて迅速、柔軟に変化する利用運送事業は、今日の貿易の主役の一つとなっています。

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