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2021年04月20日

薬学部医療薬学科 衛生化学研究室

何時も目標を明確にして努力し、
研究活動で培った経験を自信に変えて
医療現場の第一線で活躍できる薬剤師を目指す

研究活動を通じて問題解決能力を養う

薬学部の学生は、入学後3年間の基礎学習を経て、4年次生より研究室に配属。それぞれの研究室で実験研究に取り組み、さらに学びを深め卒業論文発表会、卒業論文作成に向けて研究を行う。
 舟橋達也教授が指揮をとる衛生化学研究室の研究テーマは、「食中毒細菌や日和見感染菌における鉄獲得機構について、分子生物学的手法を用いて明らかにする」。ほぼすべての生物に必須であり、細菌の生存・増殖にも必須の元素である鉄。地球上で4番目に多い元素だが、多いからといって容易に取り込めるわけではなく、細菌は鉄を効果的に獲得するために様々な機構を持っている。衛生化学研究室では、細菌における鉄獲得機構の仕組みを明らかにすることで、新たな感染症治療薬のターゲットを提示することができるよう研究を進めている。
 鉄獲得機構の研究に取り組む5年次生の赤松祐花さんと池田凌さんは、その過程で舟橋教授からのアドバイスに助けられているという。「実験がなかなかうまくいかないとき、先生は原因がどこにあるのか一緒に考え、解決へ導けるように指導してくださいます」と話す赤松さんに、「研究の成果が直接仕事に役立つということはほとんどないかもしれません。しかし試行錯誤を重ね、思考を繰り返す研究過程で身につけた問題解決のための方法などは、様々な場面で役に立つと思います」と応える舟橋教授。
 研究に限らず、あらゆる活動を通して問題解決能力を身につけておくこと、それが今回のコロナ禍のように、すぐに答えが出ない問題に直面した際の対応力にも繋がるのではないか。そう考えるからこそ、舟橋教授は学生たちの自主性を尊重し、個々の適性や関心のある分野を踏まえたサポートに努めている。
 

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