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2022年09月13日

到来するAI時代を見据え 様々な角度から最適だと思われる 会計データのあり方を探求する

コンピュータで記録するデータ形式に注目する

私は主に企業の決算書に記載される会計データの形式について研究しています。売上高や利益といった会計データは、現実世界で生じた出来事を文字や数字に写している(写像)といえます。手書きの時代でもデジタルの時代でも記録する目的の根本は変わらないものの、“人が目で見るためのデータ”と“コンピュータが見る(扱う)データ”とでは適した形が異なります。
 現在の会計の記録技術は手書きを前提にしたものですが、近年は会計でもコンピュータを利用することが当然になっています。コンピュータを使えば、決算書には載っていない非財務情報、例えばモノが売れた地域や顧客の男女構成や年齢層、経営戦略や事業戦略などを記録することが可能ですし、もっと速く分析ができるのでは? と注目したことが研究を始めたきっかけでした。
 有価証券報告書を開示している上場企業などを対象に、決算書データを集めることが研究の第一歩でしたが、決算書データはPDF化されているため、そこに記されている数値を一つひとつ手入力しなければならず、何千何万社ものデータを扱うには、手作業ではとても時間が足りないということに気付かされました。

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