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2016年01月01日

薬学部医療薬学科 生化学研究室

実験は問題解決力を高める

薬学部の学生には、薬剤師国家試験という難関が待ち受けている。この勉強と研究室での実験の両立は、たやすいことではないという。明樂さんは「私は実験は苦手だったのですが、実験をしたことで講義の内容がしっかりと理解できることがあります。また自分で判断して責任を持って対応する力が、少しは伸びたのではないかと思います」と控えめだが、確かな口調だ。4年次生の大南貴裕さんは「2年次では生化学にあまり興味はなかったのですが(笑)、他の教科を勉強していくうちに、この研究室で取り組んでいることは、薬剤師を目指すにあたり大事なことだと分かってきました」と話す。

野元教授は「実験などの基礎研究を行うことは、実際に薬の働きについて考えることと密接に関わっています。また実験の経験を積むことで、今後現場に出たときにも問題解決する力になると思います」と語る。そして「主体的に考えて取り組むと、本当に実験は面白いんですよ。新しい事実を見つけることは、とても楽しいことなんです」と、自身も突き動かされてきた実験研究の醍醐味を語る。研究室での実験は国家試験の勉強や薬剤師の力量とかけ離れているものではなく、その土台となるものであり、実は非常に〝楽しいこと〞なのだ。

生化学を専門にしたことを強みとして

最後に野元教授は「薬剤師として働く際、生化学を専門としたことで、タンパク質や脂質、糖質などの分子構造のことを思い描けるようになってもらいたいです。医療の進歩は速いですが、組換えDNA実験など、その基礎となる実験を経験していることを強みに、新たな情報の理解にも努めて、様々なことに興味を持ちつつ歩んでほしいと思います」と結んだ。

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