法学部明照ゼミが裁判員裁判の「模擬評議」へ参加

2023年10月6日(金曜日)に開催された「裁判員裁判の『模擬評議』」に、法学部明照ゼミ生(3年次生)が参加しました。

まず、松山地方裁判所・所長からの挨拶の後、裁判官(刑事部)から、「裁判員裁判の概要等」について説明がありました。
　その後、強盗致傷罪の成否が争点の模擬評議用のDVD(最高裁判所『裁判員裁判―あたなも体験してみませんか』)の上映がありました。上映終了後、裁判官1名と模擬評議参加者で構成されるグループに分かれて評議が行われました。各グループとも、真剣な意見交換がなされていましたが、ビデオで示された証拠によって事実が確定したグループとそうならなかったグループがありました。
　各グループの評議結果が示された後、質疑応答がなされ、参加者から、模擬評議に参加することは非常に有意義であったという意見の他に、人々の人生に影響を与える判決を下す重責に裁判員は耐えられるのか、裁判員が重大事件に関わる証拠を見る衝撃について配慮はなされているのか、裁判官はどのように心構えで重責を果たしておられるのか等の質問がありました。その中で、裁判官から、評議参加者(裁判官・裁判員)の「常識」に基づく意見交換の中で裁判体としての偏りが是正されるという指摘がありました。

この企画には、検察官(松山地方検察庁)及び弁護士(愛媛弁護士会)も参加されており、それぞれの評議の模様を見学した上で、講評がなされました。