「日本学士院賞」受賞記念—岩橋勝名誉教授による経済学部学術講演会を開催—

2023年11月10日(金曜日)14時15分から本学カルフール・ホールにて、2023年3月に日本学士院賞を受賞された岩橋勝名誉教授による経済学部学術講演会を開催しました。
　日本学士院賞は、日本学士院が毎年優れた学術研究を選定し、その研究に関わった研究者に対して授与されるもので、歴代の受賞者には、野口英世、金田一京助や、ノーベル賞受賞者の湯川秀樹、山中伸弥、本庶佑らが名を連ねる、学術研究において特に権威のある賞の一つです。岩橋名誉教授は愛媛の教育機関の研究者として初めてこの賞を受賞されました。

講演会では、冒頭に松本直樹経済学部長と松山市長代理の河合洋二松山市役所参与から挨拶がなされました。続いて、井上正夫経済学部教授から岩橋名誉教授の研究業績紹介が行われました。

岩橋名誉教授には、『「暮らし」に寄せる歴史学』のテーマで、研究内容をご紹介いただくだけでなく、「暗記物」のイメージを持たれやすい歴史学の意義についてご講演いただきました。岩橋名誉教授は講演の中で「大きな問題とリンクさせながら、歴史を権力者に物語化されないようにすることが重要です。皆が望んでいる平和、共存、経済の安定・発展、豊かな暮らしのために、物事を歴史的に見て考えることは必要不可欠です」と語ってくださり、歴史を学ぶことの大切さを強調しました。

今回の講演会には、約300人の学生や一般受講者が参加しており、受講者が岩橋名誉教授の貴重なお話に熱心に耳を傾ける姿が見られました。