2025年02月10日
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自主性を育み、校訓「三実」を体現―2024年度学生懸賞論文表彰式を実施―
2024年度の学生懸賞論文表彰式が、2025年1月30日(木曜日)16時から東本館7階会議室1で行われました。
本賞は学生が研究テーマを設定し、テーマに沿って研究に取り組み、成果を論文として広く世の中に発信するとともに自主的な勉学の姿勢を促すことを目的としています。本年度は4編の応募があり、3編が入賞しました。
はじめに、総合研究所坂本宜俊所長が「学生の皆さんに対しては、学業の傍ら学生懸賞論文をまとめたことに対して敬意を表したいと思います。その過程で問題解決能力や、物事を計画立てて進めていく、調査をするなどいろいろな力がついたと思います。それらを今後の生活で生かしていただけたらと思います」と挨拶を行いました。
引き続き、池上真人学長から受賞者一人ひとりに表彰状と目録が手渡された後、「学問とは文字通り学び問うということです。知識や技能を身に付けるだけでなく、また課題を解くだけでもなく問題そのものを見つけ、まだ答えのない問いを見つけ考えること、そのことこそが高校までの教科書による学びを超えた学問であると考えています。皆さんはこれらの論文を執筆するにあたり単に授業として何かを学ぶのではなく、自分から設定した答えのない問いの解明を試みたのだと思います。これはまさに、学問の成果と言えます。本学には、真実・実用・忠実の校訓三実があります。今回の論文執筆は校訓三実を体現した成果といえ、学長として大変誇らしく思います。本日表彰された皆様には、学びを継続していただき、さらなる成果につなげていただきたいと強く願っており、また期待しております」とエールが贈られました。
続いて受賞者を代表して武田星一さん(法3年)から、「今回の論文執筆ですが、専門演習の折に指導教授から『将来、社会に貢献できる人間となるために、自分自身で考えて行動していく力を養いなさい』というお話があり、自分一人で何かを無し遂げる経験をしてみたいと、論文執筆を計画しました。当初『一人でやってみたい』という欲求が強かったのですが、実際執筆をはじめてみると未熟さを痛感しました。執筆をしている私を指導教授が気にかけてくださり、結果として様々な丁寧な指導を受けました。ご指導に対して、感謝申し上げます。『自分自身で考え行動する力』とは、『自分一人だけで考えて行動する能力』であると考えていましたが、論文執筆を通して『周りの意見や考えを参考に、自分の考えを熟成させ行動していくこと』であると考えるようになりました。残りの学生生活では、さまざまな人の意見や考えを聞きながら『自分自身で考え行動する力』を身に付けられるよう研鑽を積んでいきたいと思います」と謝辞が述べられました。
受賞者・作品は以下の通りです。なお、受賞作品の論文内容は2025年4月(掲載予定)よりこちらからご覧いただけます。
【金賞 1編(1名)】
『エントロピーによる画像学習AIモデルの性能評価』
阿部莉子(経営4年)
【銅賞 2編(7名)】
『あなたも要注意?スマホゲームに課金する人ってどんな人?』
藤田恵輔、岡山蓮、近藤凌太郎、川澤俊樹、赤名宏樹、前田哉太(経済4年)
『犯人に対する犯人蔵匿・隠避教唆罪の成否に関する一考察
―学説・判例における見解及び状況等の整理を中心として―』
武田星一(法3年)
※松山大学・松山短期大学学生の皆さんからの2025年度学生懸賞論文の多数の応募をお待ちしております。なお、応募要項は2025年4月(掲載予定)にこちらをご覧ください。
- 電話
- 089-926-7266