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2018年08月30日

世界の趨勢と現場に即した成年後見制度を考察する

中国で日本語を学び日本で法学を学ぶ

日本語に興味があって復旦大学の外国文学部日本語学科に進学し、卒論は高村光太郎の作品を翻訳紹介。大学生時代は文学青年だったのが、友人から自作の詩を「理屈っぽい詩だ」と批評されて文学を断念。逆に、論理的思考力があるのならそれを活かせるのは何かと考えて法学を目指し、さらにせっかく日本語を学んだのだから実際に使いたいという思いもあって、法政大学大学院社会科学研究科(当時)に留学しました。
 法律を学ぶといっても、憲法や刑法は中国と日本では国の体制も違うのであまり役に立たない、しかし民法、特に契約に関することならば似ているところがあると思い、勉強を始めたことが今につながっています。
 現在、取り組んでいる研究は、成年後見制度と民法714条に基づく監督義務者責任です。前任校時代、地元の社会福祉協議会から法人後見検討委員会の委員就任を要請されたことが、成年後見制度について興味を持つことになるきっかけでした。民法714条に基づく監督義務者責任については、認知症高齢者が鉄道線路内に入り、列車にはねられて死亡した事故において、名古屋地裁が鉄道会社の遺族に対する損害賠償請求を認める判決を下したことに納得がいかなかったのが理由です。

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