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2020年02月19日

人々の相互行為から 遊離することなく 内側から理解を深め 社会現象を読み解く

既存の社会学に抱いた疑問がすべての始まりに

私はエスノメソドロジーと現象学的社会学、質的調査方法論の理論研究と、それらに基づく社会学的観点から、特に薬害エイズ事件を中心においたHIV/エイズ問題とハンセン病問題について社会調査を行っています。
 社会学の研究を始めたのは1974年の大学入学時からでしたが、当時の社会学は自然科学をモデルとして、社会の動きを自然現象と類似した現象として客観的に研究しようとしていました。しかし「他のアプローチの方法もあるのではないか」と考えた私は、アメリカのハロルド・ガーフィンケルが提唱する「エスノメソドロジー」という新しい理論に興味を持ち、1976年にカリフォルニア大学ロサンゼルス校に国費留学させてもらい、日本で最初のガーフィンケルの受講生となりました。
 ガーフィンケルは講義中にノートを取ることを許してくれず、学生は必死に授業を聴いていても終わってみれば記憶が曖昧で、わかったようでわかっていない状態でした。そんなこともあって授業終わりに自然発生的に勉強会ができ、他の受講生と断片的な記憶をつなぎ合わせてノートをつくりながら、その過程で自由に議論を重ねたことが現在の研究の土台になっていると思います。
 帰国後は複数の大学の大学院生たちと定期的に研究会を組織したことも、その後の知的ネットワークづくりに大いに貢献したと思います。結果、私たちによって日本に初めてH・ガーフィンケルのエスノメソドロジーを紹介することができました。

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