若者たちがアクションを起こせる社会を目指して SDGsと地域をつなぐ
チャレンジしたい人たちを応援し、自らもチャレンジャーとして、様々な取り組みに挑戦してきた吉松さん。
2022年、「ミス・アース・ジャパン愛媛代表」と「松山市SDGs推進コンダクター」に任命され、学びから深めた知識や情報を積極的に発信している。
持続可能な社会の実現に向けて自分たち若者に何ができるのか。常にそう問いかけながら未来を担う子どもたちがアクションを起こすきっかけづくりに邁進している。
SDGsという世界の潮流と地域創生をつなぎ
子どもたちが行動を起こすきっかけづくりを
私は高校の頃、「誰かのチャレンジを応援できる存在」になりたいと考えていました。そのような私が興味を持ったのが行動経済学で、この分野が学べる松山大学への進学を決めました。入学後はさらに関心の幅を広げ、面白そうと感じたことには積極的に取り組みました。そのなかで、これからの人生の大きな指針となった出来事が、「2022ミス・アース・ジャパン愛媛代表」に選出されたこと。誰かを応援するには、自らもチャレンジャーであるべきという思いを強く持って応募したのですが、県内外で多様な方々と交流するという貴重な経験ができ、「自分を認め、愛すること」の重要性に気づくことができました。
ミス・アース・ジャパンで得た様々な経験を活かして「SDGsをもっと多くの人と一緒に考えたい」と思い、「松山市SDGs推進コンダクター」としての活動も開始しました。私の担当は、山間部にある五明小学校。この校区は土砂崩れの危険性が高い地域です。そこで「防災」をテーマに、5・6年生12名と一緒にフィールドワークや防災士へのインタビューなどを行いながら、「主体的・対話的で深い学び」の実現を目指しています。
私は教師ではないからこそ”教える”のではなく、子どもたちに近い立場から気づきを”引き出す”ことを心がけています。自ら学ぶことの楽しさ、主体的にアクションを起こすことの大切さを一緒に学んでいきたいですね。彼らにとって、この経験がSDGsに関する課題に目を向けるきっかけになればうれしいです。
この記事は松山大学学園報「CREATION」NO.216でご覧いただけます。