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2023年01月23日

必要な時に必要な量を、狙った部分に正確に薬を届ける薬物送達システム

必要な場所へ薬を届ける薬物送達システムの研究

これまで一貫して薬物送達システム(Drug Delivery System:以降DDS)に関する研究を行ってきました。DDSとは、目的とする部位に必要とされる成分を適切な時間に作用するように調整し、薬の効果を最大限に発揮するとともに、副作用を抑制することを目的にした技術のことです。現在は、①乾式コーティング法による機能性粒子の調製とその応用に関する研究、②直接粉末圧縮法による高機能性錠剤の調製に関する研究、③新規機能性素材の固形製剤調製への応用、という3つのテーマを中心に研究に取り組んでいます。DDSに興味を持ったのは、母親が服用していた抗がん剤の副作用に苦しむ様子を目の当たりにしたことがきっかけです。抗がん薬は強力で、がん細胞だけではなく正常な細胞まで攻撃してしまうため、患者は様々な副作用に苦しめられます。薬の効果は維持しながら、その苦しみを解消することができないかということが研究の目的になりました。

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