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2019年05月08日

雇用ルール成立の背景にある合意形成を実証的に研究する

労使間で合意形成された雇用ルールの必要性

医療系労働市場は慢性的に人手不足で、女性の割合もかなり高いですが、まだまだ男性中心社会です。男女ともに夜勤は厳しく、それに見合う賃金も得られていません。これまでの研究で1950年代くらいまでは詳しく調査してきました。今後は医療現場の雇用ルールや賃金体系がどのようにつくられてきたのか、現代まで追っていきたいと考えています。
 医療従事者や、研究者、弁護士などのプロフェッショナル=専門職は付加価値の高い業務を行う人材として社会のなかで重要な位置を占め、高齢化社会の進展に伴い医療・福祉専門職の役割はさらに大きくなります。専門職を育成するには多くの費用や時間がかかるため、離職者が増えないような安定した労働環境が必要です。これを実現するために必要なのは、労使が互いに納得して形づくる雇用ルールです。私の研究を通して経済活動の基盤として重要な位置を占める雇用のルールと、それをめぐる人々の営みについて考えるきっかけが提供できればと考えています。

2018年にミネルヴァ書房から発刊された西村准教授の著書『プロフェッショナル労働市場』は、講義のテキストとしても使用。『松山大学論集』には国立病院と療養所の労使関係に関する論文が掲載されている。


経済学部経済学科准教授
西村 健 NISHIMURA Takeshi

略歴

2010 年 京都大学経済学部卒業
2012 年 京都大学大学院経済学研究科 修士課程修了 修士(経済学)
2015 年 京都大学大学院経済学研究科 博士後期課程修了 博士(経済学)
2015 年 京都大学大学院経済学研究科 ジュニア・リサーチャー
2016 年 松山大学経済学部講師
2018 年 松山大学経済学部准教授(現在に至る)

この記事は松山大学学園報「CREATION」NO.201でご覧いただけます。

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