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2021年11月16日

がん治療で誘発される 口腔粘膜炎に対し、動物モデルを用いて治療効果を検証する

口腔粘膜炎を制御する治療法の確立を目指す

口腔粘膜炎を制御できれば、患者さんの痛みを取って楽にしてあげられるのはもちろん、治療の選択肢を増やすことにも繋がります。現在、私は日本がん口腔支持療法学会の理事と、日本がんサポーティブケア学会の粘膜炎部会委員を仰せつかっています。いずれも設立から10年に満たない新しい学会なのですが、それだけ口腔粘膜炎を含むがん治療時の副作用に対する関心が高まっていることを示しています。日本ではこれまでこの分野で確立された治療法がありませんでしたが、この2つの学会で共同して口腔粘膜炎に関するガイドラインの作成等を行っており、新たな治療法や予防法を提案することで、少しでも多くの患者さんに還元できればと思います。また、現在複数の企業と共同で新規治療法の開発にも携わっています。近い将来に世の中に出せるよう、これからも研究を進めていくつもりです。

口腔粘膜炎についての章を執筆・編集に携わった「がん薬物療法副作用管理マニュアル 第2版」と、所属している学会が出版した「がん治療に伴う粘膜障害マネジメントの手引き2020年版」。口腔粘膜炎の動物モデルの構築に関する論文は2014年に発表したもの。

薬学部医療薬学科准教授
渡邉 真一 WATANABE Shinichi

略歴

2004 年 3 月 摂南大学薬学部 卒業
2006 年 3 月 摂南大学大学院薬学研究科薬学専攻博士前期課程 修了
2006 年 4 月 愛媛大学医学部附属病院薬剤部(2015年1月~主任)
2007 年 8 月 愛媛大学医学部附属病院感染制御部(2015年4月~副部長)
2014 年 3 月 博士(薬学)学位取得(福岡大学大学院薬学研究科)
2018 年 4 月 愛媛大学医学部 客員研究員(現在に至る)
2018 年 4 月 松山大学薬学部 准教授(現在に至る)
2021 年 2 月 松山大学 学長補佐(現在に至る)

この記事は松山大学学園報「CREATION」NO.211でご覧いただけます。

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089-926-7140

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