「広報活動を通じて、地域農業の発展に貢献したい」
ゼミの教授との出会いが人生を変えた大きなきっかけ
地元での就職を希望していたこともあり、就職に強いといわれていた松山大学への進学を決めた友近さん。人見知りで、入学当初は進んで新しいコミュニティに入っていくタイプではなかったが、気の合う友人たちと楽しい日々を送っていたという。
そんな友近さんにとって、人生のターニングポイントともいえる出来事がゼミ活動であり、妹尾克敏教授との出会いだった。「良い・悪いをはっきりとおっしゃる先生で、物事の考え方や礼儀、社会常識など多くのことを教えていただきました。コミュニケーションを取らないと距離は縮まらない、殻に閉じこもっていてはダメだという意識を持てるようになり、実際にそこから変わっていったと思います」。父親のような存在でもあった妹尾教授とは、今でも交流が続いている。
JA広報誌コンクールで愛媛県1位から全国1位へ
「食」と「農業」に興味があった友近さんは、松山市農業協同組合(JA松山市)に就職。‟組織全体がわかる仕事がしたい”と希望し、ふれあい部に配属された。以来、組合員向け広報誌『だいち』の取材・編集を担当している。「昔は事務職がいいかも、なんて思っていたのが正反対の選択ですよね。今の仕事は毎日が新しい発見ばかりで楽しく、取材を通して自分の世界が広がっていくことがうれしいです」と話す。
『だいち』は愛媛県のJA広報誌コンクールで8年連続最優秀賞を受賞し、2022年に全国農業協同組合中央会の組合員向け広報誌の部門で全国1位を獲得した。「農家さんをはじめ、多くの方々の協力のおかげ」と話す友近さんだが、彼女自身の仕事に対する愛情があったからこその快挙であろう。「今後も組合員や地域のためになる広報活動を続けたい」と話す友近さんの活躍が期待される。
後輩へのアドバイス
今を存分に楽しむことが大事ではないでしょうか。自分の殻に閉じこもらず、友人や先輩、教授と積極的に話すことで、自分の長所や短所に気づいたり、考え方や行動を客観的に知ることができたりします。自分の考えをきちんと持ち、言葉にできることは強みになります!
松山市農業協同組合
ふれあい部ふれあい課
友近 史歩 さん TOMOCHIKA Shiho
2012年3月 法学部法学科卒
この記事は松山大学学園報「CREATION」NO.214でご覧いただけます。
- 電話
- 089-926-7140