
松山市役所 西尾 優花さん
日々の挑戦が大きな経験となって実を結ぶ
今回お話を伺った方
松山市役所 環境部環境モデル都市推進課
西谷 優花(にしお ゆうか)さん
2019年3月 法学部法学科卒
自分としっかり向き合い見つけた“やりたいこと”
高校生の頃は真剣に警察官になりたいと思っていた西尾さん。警察官と大学進学で進路を悩み、先生の助言もあって松山大学で警察官を目指して刑法を学ぶことに。しかし2年次の半ばに「自分は警察官には向いてないのでは?」と感じるように。ちょうどその頃、授業で県内各自治体の取り組みを聞く機会があり、自治体ごとに力を入れている事業が異なっていることを知る。「観光や子育て、防災など、力を入れているポイントはいろいろ。自分も取り組んでみたいことはたくさんあって、異動のある公務員ならいろいろなことが挑戦できる! と気づいたんです」と話す。3年次から公務員試験合格に向けて本格的に取り組み、希望通り松山市役所に就職が決定した。
自分を大きく成長させた環境省でのハードな経験
入庁後、資産税課で不動産の評価などを3年間担当し、一度は外の世界を知りたいと異動のタイミングで出向を希望。環境省で1年間の経験を積む。それまで事業を担当した経験はなかったが、環境省では大きな予算を伴う3つの新規事業を任され、毎日が慣れないことの連続で大変だったと振り返る。「運営から次年度予算の対応などの定型業務に加え、国会対応などの突発業務にも対処しなければならない。おかげで仕事的にも精神的にも大きく成長できたと思います」。
松山に戻り、環境モデル都市推進課へ配属。脱炭素社会の実現に向け、松山市の温室効果ガス排出量の調査や脱炭素・ごみ減量等に関するイベントの運営などを担当している。「今後の目標は、地球温暖化を市民の皆さんに“自分ごと”として捉えていただける社会を目指すことです」と話す。脱炭素社会の実現に向けて最前線に立つ西尾さん。大きな経験を活かすのはこれからだ。
後輩へのアドバイス
就職を考えるということは「どんな人生にしたいか考える」ことと同義。何がしたい、自分に合う仕事は何かなど、ゆっくり考えられるのは大学時代だけです。向かなければ簡単に転職できる時代ですが、まずは今の時間を有効に使い、今後につながる様々なことを経験してください。
この記事は松山大学学園報「CREATION」NO.222でご覧いただけます。
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