
愛媛県副知事 菅 規行さん
「オール愛媛」体制でより良い施策を展開する
今回お話を伺った方
愛媛県 副知事
菅 規行さん
1986年3月 経営学部経営学科卒
愛媛に暮らす人のために働く公務員という道を選ぶ
自宅から通学可能であり、学費も比較的負担が少なかったため松山商科大学(現松山大学)に進学したという菅さん。当時は“なにはさておき大学に入ろう。それからやりたいことを見つけよう”という時代。菅さんも明確な夢や目標は定まっていなかったが、卒業したら社会に出て働くことは当然のことという意識はあった。しかし当時の民間企業の面接スタイルが性に合わず、何となくやり過ごしているうちに採用シーズンが終わってしまう。「当時は行き先がなくて公務員…という空気感はありました。ですが当時の自分には民間企業は株主のために働くというイメージがあり、それより幅広くたくさんの人に喜ばれる仕事がしたいと思っていたのも事実です」と当時を振り返る。
任されたことのありがたさ
だからこそ期待に応えたい
そんな空気感であっても公務員は人気が高く、一筋縄ではいかなかったが、かわいがってくれた祖母の叱咤激励を受けつつ努力した甲斐あって愛媛県庁に採用が決定。西条地方局での税徴収から始まり、離島・半島振興、農政課、総合政策課主幹、今治支局税務室長、保健福祉部長、総務部長など、様々な経験を積んでいく。「課長職に就くという目標は持っていました。その後は与えられた職務に全力で向き合ううち、なるようになった、という感じです。ただ、どこで何をするにしても、自分に課された責任は果たさなければという気持ちは強く持っていました」。2024年8月に副知事に就任し、「オール愛媛」体制で“愛顔あふれる愛媛県”の実現を目指している。そして次の世代により良い形で社会を引き継ぐために全力を注いでいるという。県民の幸福のために奮闘する菅さんに、これからもエールを送り続けていきたい。
後輩へのアドバイス
学業でもプライベートでも、やってみたいことがあれば積極的に挑戦するべきです。自分でコントロールできる時間が多いのは学生時代だけ。そしてその経験はかけがえのない思い出となり、後の人生に幅と深みをもたらしてくれるはずです。
この記事は松山大学学園報「CREATION」NO.224でご覧いただけます。
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