
株式会社アービンズ代表取締役 松本 英次さん
変化し続けることこそ人生の醍醐味
今回お話を伺った方
株式会社アービンズ 代表取締役、ピクトグラム株式会社 取締役会長
松本 英次(まつもと えいじ)さん
1993年3月 経営学部経営学科卒
松山短期大学入学を転機に新たな人生が拓かれる
高校時代、四年制大学への進学を希望していたが叶わず、松山短期大学へ進学した松本さん。その波乱万丈の人生はここから幕を開ける。早朝から夕方までアルバイトに勤しみ、夜に短期大学へ通うなか、価値観が大きく変わる出会いがあった。「夜学には仕事をしながら通う同年代、現役の公務員、定年後の人までいろいろで、人生は学びの連続であることを知りました」と振り返る。
将来、「経営」はすべての仕事に通じると考え、3年次で松山大学経営学部に編入。その年の夏に短期語学研修制度を活用して1カ月間アメリカへ。「しかし満足に話せず、大変悔しい思いをしました」。松本さんは翌年、休学を決断。愛知県の大手企業で働いて資金を貯めてアメリカへ再渡航し、7カ月間、単独での留学を果たした。そうした幅広い世代との交流やアルバイト、留学といった多様な経験を通し、松本さんはインターネット黎明期だった当時から「時代はコンピュータに流れていく」と実感。内定をいただいた大手IT企業に就職を決めた。
地元に貢献したいとの想いで大手IT企業から独立、創業
大手IT企業で自社パッケージ製品の開発、営業、霞ヶ関のシステム開発など、大手でしかできない様々な経験を経て、9年間勤めた後に退職。地元の松山市で受託開発ソフトウェア業を主業務とするアービンズを創業する。「いろいろな業種のお客様がいますが、すべては困りごとの解決が目的。企業は人々を幸せにするために存在するものだと思っています」と話す。
今後の目標は、クライアントの新規事業立ち上げや、スタートアップのメンターとしてキャリアを積み、愛媛から上場企業を輩出する手伝いをしていきたいと話す。短期大学での多様な人々との出会い、松大への編入とアメリカへの留学で大きく人生が拓いたという松本さん。さらなる進化が期待される。
後輩へのアドバイス
大学生活に正解はなく、同世代に限らずいろんな人と出会って、経験し、楽しむことが大切だと思います。積極的に行動し、多くの人と話すことでたくさんの情報を得てください。新たに開設が予定されている情報学部での多様な学びも期待しています。
この記事は松山大学学園報「CREATION」NO.221でご覧いただけます。
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