クリックするとメニューが開きます
scroll
マツダイ最前線
FOREFRONT マツダイ最前線
2018年11月22日

自発的環境配慮行動を促す動機と仕組みのあり方を探る

社会学の観点から探る望ましい持続可能な社会

ごみを減らすためには、個包装や過剰包装をやめるなど、そもそもごみになりやすいものを減らす必要があります。それらはスーパーか専門店か通販か、一人ひとりがどこで何をどのように買うかによって影響される部分もあるでしょう。また、例えば本体は紙、底はアルミ、蓋はプラスチックでできているポテトチップスの筒状のケースなど、複数の素材で構成されるものは分別がしにくいという問題もあります。こういった問題は制度の面からのアプローチが必要になってくるでしょう。
 ごみの分別調査から始まった研究ですが、節水やエコバッグの使用などの日常的な環境配慮行動だけでなく、太陽光発電やエコカーなど、初期投資が比較的大きな環境設備等の導入状況も研究の対象として広げようとしています。それらが実際に環境負荷の軽減に役立つかどうかも含めて、どのような人がどのような動機で導入したり、あるいは導入を諦めているかを考えていきたいと思っています。
 社会は個人の集まりです。一人ひとりの貢献は小さいものですが、人々の意識が変わっていけば社会も変わります。個人と社会の関係を扱う社会学の観点から、望ましい持続可能な社会について、何らかの貢献をしていきたいと考えています。

2015年に行った「暮らしと環境に関する調査」の報告書


人文学部社会学科教授
小松 洋 KOMATSU Hiroshi

略歴

1963年 大阪府大阪市生まれ
1982年 3月 東京都立戸山高等学校卒業
1987年 3月 東北大学文学部卒業
1990年 3月 東北大学大学院文学研究科 博士前期課程修了 文学修士
1992年 3月 東北大学大学院文学研究科 博士後期課程 中途退学
1992年 4月 東北大学文学部行動科学基礎論講座助手 
1993年 4月 松山大学人文学部講師
1995年 4月 松山大学人文学部助教授
2002年 4月 松山大学人文学部教授(現在に至る)

この記事は松山大学学園報「CREATION」NO.199でご覧いただけます。

PAGE 1 PAGE 2 PAGE 3

このページに関するお問合せは下記までお寄せください。
入学広報課
電話
089-926-7140

RECOMMEND おすすめのページ

PAGE TOP