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2019年08月20日

企業の人を動かす仕組みについて考える

結果をフィードバックし仕組みの改善につなげたい

いわゆるブラックな労働の問題にも、企業の仕組みが強く関わっている場合があります。業績が悪いと簡単に降格になったり、その後の人件費等の業績目標がさらに厳しくなったりするような仕組みの企業があるとします。そんな企業では、人員を増やせない、人件費が予算を超えるとボーナスが出ないので、仕方なくヤミ出勤をする、といったように、会社の〝仕組み〞によって従業員がどんどん追い込まれていきます。
 企業は継続的に人事の仕事を抱えています。どれだけ職場の仕組みを改善しても全員が納得することはできないし、納得できないと従業員は働けません。この研究は評価の仕組みを改善するのに役立つと考えています。
 この研究は企業のデータを入手することが非常に困難という前提がありますが、幸いなことに、現在利用しているデータの分析はまだ終わっていません。また〝仕組み〞の研究なので、幅広い業種に研究結果を応用することができると考えられます。今後は「計画の立て方はどうなっているのか」「評価に合わせて業績を調整しているのか」など、今のデータを違う側面からアプローチをかけていきたいと思っています。さらに、今の研究を充実させるため現地の研究者と共同研究を行う目的で、2019年の夏からウィーンとワシントンに1年間の海外留学に行く予定です。

2017年に中央経済社から発行された『販売費及び一般管理費の理論と実証』の、第2~3章と第6章の執筆を担当。その他、「会計プログレス」などにも研究論文が掲載されている。

経営学部経営学科准教授
佐久間 智広 SAKUMA Tomohiro

略歴

1988 年 三重県鈴鹿市出身
2007 年 三重県立四日市高等学校卒業
2011 年 神戸大学経営学部卒業
2013 年 神戸大学大学院経営学研究科博士課程前期課程修了修士(経営学)
2015 年 松山大学経営学部講師
2016 年 神戸大学大学院経営学研究科博士課程後期課程修了博士(経営学)
2018 年 松山大学経営学部准教授(現在に至る)

この記事は松山大学学園報「CREATION」NO.202でご覧いただけます。

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