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人文学部社会学科

あいさつ

どのような環境でも対応できる教養人をめざす

松山大学で三番目に誕生した人文学部は、国際化および社会の変動に対応できる人材の養成を教育理念とし、英語英米文学科と社会学科の二学科体制でこれまで歩んでまいりました。

学部開設の1974年から半世紀近くが経とうとしていますが、グローバリゼーションやIT社会などの言葉に表されるように、私たちをとりまく社会は大きく変化してきました。この変化の中で私たちは、地元に軸足をおきながら、短期的な浮き沈みに惑わされることなく、100年、200年を単位とした展望を持ちながら、同時に現実問題にも対応できる、広範かつ多面的な視野に立った教養人を養成していきたいと考えています。

そのために英語英米文学科には、英米文学・英米文化、言語学・英語学、英語教育学の3つの専門領域が用意されていて、4年間の学習成果の集大成として、卒業論文または卒業研究を作り上げます。また生の英語や最新の文化に触れるために、ネイティブ・スピーカーの教員による必修授業 (EIC) が3年生まであり、TOEICやGTECなどの英語の資格試験に対応する、コンピュータを用いた英語学習システム (CALL) を採用するなど、高度かつ実用的な英語運用能力を身につけることができます。

社会学科は、様々な分野の社会学の教員を十数人擁しており、バラエティ豊かな授業展開を行っています。現代社会のニーズへの対応力を身に着けるために必要不可欠な専門科目を設置し、我々を取り巻く複雑な社会環境の問題点を探り、解決に導くための研究に触れることができます。社会学特有の問題把握の方法が学べ、社会調査関連科目の充実により、社会を的確に把握し問題解決できる人材養成を目指しています。

また、2005年に社会学科に開設された社会福祉士課程ではこれまで数多くの社会福祉士を輩出してまいりましたが、2019年6月28日、厚生労働省より発表された「社会福祉士養成課程における教育内容等の見直しについて」をふまえ、2021年度入学者から社会福祉士課程を閉じることを決定しました。2021年度入学者からは社会福祉士課程を履修することはできず、社会福祉士国家試験の受験資格を得ることができなくなります。社会学科ではこの間、2021年度入学者からの新カリキュラムの検討を進めており、社会福祉士課程でこれまで培ってきた教育活動もふまえながら専門科目のいっそうの充実を図ってまいります。

以上のように人文学部は、現代の諸問題に取り組むための実践力を養うだけでなく、人間が創り出してきた文化的営為を多角的に吸収することができるカリキュラムになっています。それは人文学(Humanities)の伝統とともに、校訓三実の教えにも結びつき、現在私たちが直面している困難を乗り越える知を生み出す土台になるものです。

ところで、大学生としての4年間は、誰でも自分に自信がなく、自分がいったい何になりたいのか、あるいは、何になろうとするのか、はっきりとわからないものです。しかし、こうした青春特有の不安は、逆の面から見ると、さまざまなことにチャレンジしながら、自分の潜在力を探っていくプラスの側面も持っています。特に一緒に時間を共有できる友人にめぐまれれば、まさに充実した大学生活を送ることができるでしょう。

大学生として抱いた素朴な疑問はぜひ大事にしてください。その疑問をさまざまな状況において問いかけ続けることによって、大学で学んだことが日常生活にも活かされるようになります。それが教養人としての生き方ではないでしょうか。

人文学部長 櫻井 啓一郎

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