概要
少年犯罪、ネット心中、児童虐待などなど・・・最近、世の中には不可解な現象があふれていますが、これらを理解するための学問が、社会学です。多くの場合、人々の行動はお金(経済学など)と法律(法学など)で理解できると思われてきました。しかし、世の中には、それだけでは理解できない行動があふれています。身近でいえば友人の問題や性の問題、あるいは宗教の問題や、地域環境、教育、そして福祉の問題などなど。これらの問題に、今最も肉薄できるのが社会学であり、その考え方を身につけることは、21世紀社会の荒波を生き抜く力を身につけることと同じといえるでしょう。
身に付けられる3つの力
01 社会分析能力
社会学の理論的・実践的な知識を学び、社会調査の技術を修得。複雑で多様な社会のあらゆる分野で活躍できる社会分析能力を身につけます。
02 知的能力と主体性
1~4年次までの少人数演習などを通して、市民社会の中で中心的役割を果たすことのできる、知的能力と主体性に磨きをかけます。
03 コミュニケーション能力
問題を抱えたさまざまな人たちの立場を深く理解する「社会学的想像力」、そして、共に協力して問題解決をめざしていく「コミュニケーション能力」を養います。
学びの特徴
多様化する社会現象と社会問題を分析・解明
私たちの暮らしを取り巻く社会現象や社会問題。それらすべてが、社会学の対象になります。地域、メディア、家族、福祉、世界の動き…。皆さんはどんなことに関心がありますか?本学科では5つの系統に分けたカリキュラムを通して、多様化する現代社会にアプローチ。柔軟な思考力と主体性を育成します。
少人数制のゼミで個別指導
すべての学年で15名程度のゼミによる個別指導を徹底しています。社会学という幅広い学問における学生一人ひとりの興味・関心は多岐に渡ります。さまざまな社会現象や社会問題について、それらがなぜ、どのように生じているか、どうやって解決していくか、的確に分析し思考する力を養います。また、仲間とのグループワークやディスカッションなどにより、コミュニケーション能力の向上も図ります。学生と教員との距離が近い少人数制だからこそできるきめ細かな教育を通して、知的能力と主体性を育成します。
豊富な専門科目を設置
社会学の専門科目は以下の5つの系統に分けて配置。どの系統も、基礎的な科目からより高度な内容を学べる科目まで豊富に揃えています。
社会学理論系
社会学の基本的な考え方や理論を学ぶ
社会調査系
社会調査の基本と技法、統計学やデータ分析について学ぶ
地域・国際・環境系
家族や地域、国際化や環境問題などを社会学的視点から学ぶ
メディア・現代社会系
テレビやインターネットなどのメディアの在り方、現代社会の動向を学ぶ
福祉・社会問題系
社会福祉の基本とその諸分野を理論的・実践的に学ぶ
社会調査のプロを養成
社会調査士とは、社会調査の知識や技術を用いて、世論や市場動向、社会事象などをとらえることのできる能力、また調査についての問題点を指摘・改善できる能力を有する「調査の専門家」です。本学科では、社会調査の基礎論や社会調査に必要な統計学から、一般市民を対象とした調査を体験する実践的科目までを編成しています。3年次末には松山大学人文学部社会調査士を取得できるだけでなく、卒業時には一般社団法人社会調査協会の社会調査士資格も取得できます。
社会福祉のプロを養成
本学科は、社会福祉の現場で働くために必要な国家資格の取得をめざす社会福祉士課程を設置しています。社会学を基礎に、寝たきりなどの高齢者や障がい者など、生活に問題を抱える人々を支援するうえで必要な知識と技術を修得します。また、社会福祉の現場で実習を行い、社会人としての実践力も身につけます。本課程で学んだ学生の多くが国家試験に合格しています。
なお、2021年度入学者からのカリキュラム改正により、2021年度入学者からは社会福祉士課程を履修することはできませんので、ご注意ください。
取得できる免許・資格
所定科目の履修で取得できる資格
- 中学校教諭一種免許状(社会)
- 高等学校教諭一種免許状(地理歴史・公民)
- 司書
- 司書教諭
- 社会調査士(一般社団法人社会調査協会認定)
- 社会福祉士国家試験受験資格 ※2021年度入学者からは社会福祉士国家試験受験資格を得ることができなくなります。
- 社会福祉主事任用資格
- 電話
- 089-926-7137