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経済学部経済学科

あいさつ

経済学部のミッションとは

松山大学は1923(大正12)年に創設された松山高等商業学校が前身です。5学部6学科、大学院6研究科を擁する中規模私立総合大学であり、その中において経済学部は、1962年に商経学部を発展的に解消して設置され、定員400名の中心学部の一つとして現在に至っています。
 幸い、現在のところ、本学経済学部への進学を考える受験生は多く、少子化の進む地方・中堅私立大学として、本学の立ち位置に鑑みると大変有難いことだと感じております。とは申せ、経済学が公務員と民間、双方に有利であり、バランスの取れた、いわば「潰し」の効く学問であることがアピールできておらず、経済学部への訴求がまだまだ不十分であると受け止めております。一般論ですが、現状では経済学という学問の特徴をよくわからずに、文系だからとか、就職に有利だからと、「なんとなく」で決めている傾向もあるかもしれません。

この場をお借りして、ちょっとした情報提供をさせていただきます。例えば、経済学の授業では、そのイメージとは裏腹に、あまりおカネの話は出てきません。むしろモノがどの程度生産され、どのように交換されるのかといった、選択と意思決定の学問です。一昔前までは市場メカニズムがよく議論されていましたが、いまではむしろ組織や制度の役割の方が重要視されるようになってきました。そして何よりも大きいのが、方法論としてのモデル化です。現象を捉えて分析するための道具立て(ツール)を駆使するところが経済学最大の特徴であり、魅力だと思っていただいて結構です。
 したがって経済学の授業においては、経済事情をそのまま経済活動・現象の知識として単に学ぶというやり方でなく、経済学という方法論をツールとしてまず学びながら、その学んだ理論を経済活動・現象に対して適用する手順となります。その理論も拡張・一般化されたものを順次学んでいくので、往々にして経済学が理屈っぽく思われがちな理由ともなっています。
 他の社会科学と異なり、比較的長い歴史があって、国際的にも標準化されていることも影響しているでしょうし、時として厳密過ぎてややとっつきにくく、ハードルが高いと感じる向きも一部にはあるかもしれません。そうした抵抗感を乗り越えるため、本学経済学部独自の学びの質を高める取り組みをいくつかご紹介します。

まず124単位という修了要件は、皆さんに余裕を持った大学生活を可能とし、130台の他学部と比べても一番コンパクトな水準です。またカリキュラムにおいて各科目がわかりやすく群と系統に分類され、関心のある科目や分野を組み合わせ、段階を追って系統的に理解を深めることができるように編成がなされています。学部の看板メニューであり、キラーコンテンツは統計系統と地域専門科目群(地域経済系統)です。それらに基づき経済学という理論の応用・実践の場として、データを活用しながら地域の実情と課題を踏まえた具体的な政策提言が行えるようになり、学びを通じて大いに成長の実感を得ることでしょう。

また1年次の一般基礎演習から2年次前期の経済基礎演習を経て、その後には2年次後期から始まる専門経済演習(4年次には卒業論文の指導も行う)を通じて、少人数制教育を徹底的に行います。講義のみならずグループワークやフィールドワーク、さらにプレゼンテーションなど学びの仕掛けと工夫が施され、いわゆる課題解決型・チーム基盤型学習を体験できます。その他には国際プログラム、インターンシップ、海外派遣留学制度、社会人基礎力育成事業など、実用的な教育の機会を複数設けています。
 経済学部では、本学が掲げる校訓「三実」(真実・実用・忠実)に基づく教育を行い、社会に有為な人材を輩出することを目的としています。一消費者として、一市民として、自らが属する組織(会社・共同体・地域) の置かれた状況を理解するためにも、組織に貢献し社会で活躍する人材となるためにも、切れ味の鋭い経済学という物事と社会の見方・捉え方、さらにはその使い方を4年間しっかりとトレーニングしておくことは、人生を切り開き進んでいく上での有効な武器となるはずです。
 松山大学は地域拠点大学として、産業界ならびに行政と連携しながら、有為な人材育成を責務と考えています。伝統ある経済学部はそうした役割の一翼をこれまで担ってきましたし、これからもそのスタンスは変わりません。近い将来、キャンパスで皆さんとお会いできることを楽しみにしております。ぜひお待ちしています。

経済学部長 松本 直樹

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