がんプロ
中国・四国広域がんプロ養成コンソーシアム (http://www.chushiganpro.ccsv.okayama-u.ac.jp/)
がん患者数の増加、および、がんゲノム医療に代表されるような治療の進歩に伴い、がんに関する専門的な知識と技能を有する医療人が益々求められるようになっています。そこで、中国・四国地域においても他の地域と同様に、高いレベルの知識と技能を身に付けたうえで全人的医療を実践できる医療人を養成する目的で、中国・四国広域がんプロ養成コンソーシアムが形成されました。このコンソーシアムでは、中国・四国地域に位置する医療系の11医療系大学院が地域の37のがん診療連携拠点病院と連携する体制が構築されています。
本研究科は、このコンソーシアムに参画し、がん専門の薬剤師養成に取り組んでいます。その一環として、一般コースに加えて“がん医療重点コース”を設置しています。課程の修了要件は一般コースと同じで32単位ですが、がんに特化した特定の科目を修得する必要があります。特に、愛媛大学医学部附属病院薬剤部において、がんに特化した研修を受講します。また、近隣の薬剤師ががんに関する高度な知識と技能を修得するための場を提供するために、“がん薬物治療スキルアップコース(インテンシブコース)”を設置し、また、がんプロ公開講座を継続的に開催しています。
これまでに実施したがんプロ公開講座
「臨床データを活用した、薬学研究・新たな治療法の開発」
松山大学大学院医療薬学研究科 武智 研志 先生
「制吐薬適正使用ガイドライン第3版 改訂のポイントについて」
四国がんセンター薬剤部 主任 松本 拓真 先生
「安全な外来がん化学療法の実践」
KKR札幌医療センター薬剤科 薬剤科長 玉木 慎也 先生
「麻黄湯や麻黄のがん治療への応用の可能性」
北里大学 薬学部附属東洋医学総合研究所 漢方臨床研究室 日向 須美子 先生
「臨床応用に向けた健康寿命延伸物質探索評価系の樹立」
松山大学大学院医療薬学研究科 中島 光業 先生
「QOOL(Quality Of おうち Life)の向上へ、ACPを軸とした在宅緩和ケア連携」
庄野薬局 庄野 由桂 先生
「緩和ケアチームにおける薬剤師業務~過去・現在・これからの未来について~」
愛媛県立中央病院薬剤部 玉井 宏一 先生
「緩和医療における薬剤師の役割~シームレスな連携のすすめ~」
愛媛大学医学部附属病院薬剤部 飛鷹 範明 先生
「みんなで見守り隊 ~がん治療4本目の柱 “免疫療法” で起こる副作用とは~」
松山赤十字病院薬剤部 がん化学療法係長 橋本 浩季 先生
「がん免疫療法はここまで進化した! -遺伝子改変抗体療法の実際とその未来-」
愛媛大学大学院医学系研究科 血液・免疫・感染症内科学講座 特任講師 越智 俊元 先生
「ここがポイント!抗がん剤の味覚障害について」
国立病院機構呉医療センター薬剤部 副薬剤部長 田頭 尚士 先生
「よりよい悪心嘔吐マネジメントを探求する」
福岡大学薬学部 臨床薬学教室 准教授 林 稔展 先生
「細胞競合によるがん制御」
京都大学大学院生命科学研究科 システム機能学分野 井垣 達吏 先生
「乳がん治療における薬剤師の役割」
愛媛大学医学部附属病院 薬剤部 済川 聡美 先生
「乳がんについて~診断から治療まで~」
愛媛大学医学部附属病院 乳腺センター 村上 朱里 先生
「診療支援としてのがん専門薬剤師の守備範囲~ がん治療で知っておきたいポイント ~」
住友別子病院 薬剤部 がん専門薬剤師 矢野 琢也 先生
「がん医療におけるチーム医療での薬剤師の役割」
松山赤十字病院 薬剤部 がん指導薬剤師 村上 通康 先生
「制吐療法研究の苦労話し」
国立がん研究センター中央病院薬剤部 橋本 浩伸 先生
岡山大学病院 薬剤部 鍛治園 誠 先生
愛媛大学医学部 臨床腫瘍学講座教授 薬師神 芳洋 先生
愛媛大医学部附属病院 薬剤部 飛鷹 範明 先生
四国がんセンター 薬剤部 小暮 友毅 先生
大垣市民病院 薬剤部長 吉村 知哲 先生
京都大学iPS細胞研究所 准教授 金子 新 先生
*主催:愛媛大学医学系研究科臨床腫瘍学講座、松山大学
市民公開講座として実施
- 電話
- 089-926-7193