あいさつ
医療薬学と薬学研究の地域教育拠点:松山大学薬学部
2023(令和5)年、松山大学は創立100周年を迎えました。
このはじまりは、四国松山に高等教育機関を設置すべきという郷土の熱い思いからはじまっており、松山高等商業学校、松山経済専門学校、松山商科大学を経て、1989(平成元)年に松山大学と改称され、この伝統ある本学に、2006(平成18)年薬学部が設置されました。
薬学部が6年制となった年に、地元の要望に応えて開設された松山大学薬学部。本学ではさらに高度な専門性をもった薬剤師・医療薬学研究者を養成するため、2014年(平成26)年大学院医療薬学研究科が設置されました。薬学部開設以来、愛媛県唯一の薬学部として、地域医療を支える薬剤師養成機関としての役割を果たすことを目指し、地元の薬剤師の先生方をはじめとする多くの皆様の支援をいただきながら、教職員一丸となって大学教育・薬学教育を実践してきました。それから早20年目を迎えます。その間、1,000名を超える薬剤師を輩出し、愛媛県下を中心に本学薬学部の卒業生が地域医療を支える人材として活躍しています。教職員一同、これは大きな励みとなっております。
本学は100周年にあたり、改めて歴史と伝統の再確認、地域の発展に有為な人材の養成、校訓「三実(真実・実用・忠実)」の精神に基づく教育の実践、次代を切り拓く「知」の拠点としての役割を、四国愛媛・松山の地に永続的に果たしていくことを礎とし再スタートしました。
薬学部もこの節目に次のステージに進みます。我が国も少子高齢化をはじめ、社会構造そのものが大きく転換する時期であり、医療を含め様々なパラダイムシフトが進むことが想定されます。オンライン化の定着により、地域から世界への受発信も可能になり、今後この傾向はさらに進むものと思われます。本学部は、これまで掲げてきた「地域に貢献し、地域とともに発展する薬学部をめざして」をさらに展開し、医療薬学と薬学研究の地域教育拠点として本薬学部を核とした協働の取組を目指し、地域の将来を担う人材育成を地域の皆様のご理解とご協力を得ながらつとめて参ります。
薬学を志す皆さん、四国愛媛・松山で私たちとともに学び、自らの目標に向かって「挑戦を楽しむ」ことを教職員一丸となって支え、応援します。松山大学薬学部で、意欲と情熱にあふれる皆さんの入学を心からお待ちしています。
薬学部長 天倉 吉章
- 電話
- 089-926-7193